『嫌われる勇気』から学ぶ人間関係の悩みを解決するための3つのポイント
今回は「嫌われる勇気」という本を使って人間関係の悩みを解決していきたいと思います。
「嫌われる勇気」っていう言葉を聞いて、あなたならどう思うでしょうか?
私も今まで他人の顔色を伺って生きてきた人生でした。
心当たりがある方もいらっしゃるんじゃないかなと思いますが、会社で同じミスをしても同僚はなにも怒られなくて、私はものすごく叱責されることってありますよね。そういう扱いをされると私は嫌われているんじゃないかなぁと思いますよね。
あの上司はみんなに慕われてるし、嫌われてると仕事がやりづらいから嫌われないようにしないといけないなぁと思いますよね。
このような感覚は誰しもが持つ感情だと思います。しかし、アドラーは相手から嫌われないようにとか、認められようとする必要ないと説いてます。
つまり、相手から承認される必要はないということです。
そしたら、どうやって周りとの関係を築いていけばいいの?・・・ってなりますよね。
その答えは「嫌われる勇気」に書かれています。私なりにこの本を読みどのように人間関係を解決していくかまとめてみましたので、読んでみてはいかがでしょうか?
嫌われる勇気はこんな人にオススメ
- 周りの目が気になり、嫌われないようにしている人
- 物事を勝ち負けや優劣で判断してしまい、劣等感を感じて自分に自信がない人
- 組織や会社になんらかの不満がある人
目的論
本の中で、人は原因があって何かが決まるのではなくて、目的があって何かが決まるのであると紹介されています。
例えば、ある上司が好き嫌いが激しくて、私は嫌われてしまっている状態だったとします。それで私は、そんな上司が嫌いでどうしても好きになれません。普通は原因論として考えることが多くて、上司から嫌われているから、私は上司のことが嫌いと考えてしまいます。
しかし、アドラーの考えは私が上司のことが嫌いになりたくて、その上司から嫌われてると思っているというのが目的論の考え方です。目的論はなかなか受け入れ難いですよね。
他にも、ブログを書きたいけど、忙しくて時間がないから書けないとします。原因論でいえば、忙しくて時間がないから、ブログが書けないとなります。
しかし、目的論では、ブログを書きたくないから、忙しく時間がないと思ってるということになります。
すべて原因論で決めると、例えば、虐待を受けた子供は、社会に適合しないと考えると、虐待をされた子供は全員が社会に適合できないことになります。しかし、実際はすべての人がそうでないのはわかると思います。どこかでそうなりたいという目的があるから、その理由を原因としているのではないでしょうか。そのような考え方が目的論です。
結論
目的論は、原因を言い訳にしないという考え方である。
課題の分離
例えば、会社の人間関係に悩んでいる人がいたとします。話がまったく通じない上司がいて、事あるごとに怒鳴りつけてきて、どんなに頑張っても認めてくれず、話さえまともに聞いてくれない。嫌われていて、しかも、理不尽な理由で嫌っている状況です。
普通だと原因論で、上司から嫌われて理不尽な扱いを受けるから、仕事ができないと考えます。
アドラーの目的論でいうと、仕事をしたくないから、嫌な上司を作り出すといことになります。まずは目的論で嫌な上司を作り出していないか確認してみる必要があります。しかし、現実的には嫌な上司であることは変わりありません。そこで、必要になってくるのが、課題の分離であるのです。
上司がぶつけてくる理不尽な怒りをぶつけてこようが、それは相手の課題であり、私の課題ではないと、すり寄る必要もなければ、頭も下げる必要もないと考えるのです。
課題の分離をすることで、相手の課題に介入ぜず、自分の課題に立ち向かうことが重要であると考えると悩みは解消されるのです。
結論
自分の課題と相手の課題の線引きをして、相手の課題に介入しないこと
承認欲求の否定
一般的に自分の価値を実感するのは、人から承認されることだと思います。会社に属していると上司から認められることや昇任することは喜ばしいことであり、仕事への活力となることは当然だと考えますよね。しかし、アドラーは人から承認してもらうために頑張ることを否定しています。承認してもらえなければ、頑張れない人間になるからです。
どういうことかいうと、例えば、同期で入社した二人がいたとします。一人は上司から認められて出世街道まっしぐらに進んでいて、もう一人は、一生懸命頑張っているが、なかなか仕事がうまくできず、落ちこぼれの存在になってしまったとします。落ちこぼれてしまった方は、劣等感を感じてしまい、仕事に意欲がわかなくなると思います。これからわかることは承認欲求を追求することは健全ではないということではないでしょうか。
アドラーはすべての人が、前向きに生きるためには、まず、自己受容すべきだといっています。現状の自分を受け入れ、現状の自分からの成長、または、他者貢献することが貢献感につながり、幸福となると考えています。
東京テレビのガイアの夜明けという番組で放送された一部の内容ですが、レストランひらまつの平松社長が、これから飲食業を始める若者にアドバイスした内容がアドラーの承認欲求の否定に通じているコメントでしたので紹介したいと思います。
絶対に人と競争するな。3の力しかなかったら3だけやればいい、10の力があったら10やれ、3の方が10と一緒にやったときにうらやむな。自分の力を常に100%出していればれば「1」、3分の3は「1」、10分の10も「1」、自分を一生懸命生きている人間はみんな一緒、これは平等、それを100やった人がえらいとか、金持ちがえらいとかではない。自分を一生懸命生きている人間は、皆尊重しなければならない。
カンブリア宮殿:ひらまつ平松社長
自己受容して一生懸命生きている人は、皆尊重されなければならないということは、まさに承認欲求の否定であり、アドラーの考え方に通じているものだと思います。
結論
自己受容して、他人と比較するのではなく自己成長、他者貢献を目指す。
まとめ
「嫌われる勇気」から、私なりに人間関係の悩みを解決するための考え方をまとめてみましたけど、いかがだったでしょうか?ポイントは3つ目的論、課題の分離、承認欲求の否定を腑に落とすことができれば、考え方が変わり、人間関係の解決の糸口になると思います。
人間関係の悩みが生じた時に、アドラーのこの3つのポイントを見直していただけたらなと思います。
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