仕事で成果を出したい方におすすめの本「トヨタの自分で考える力」をレビュー
今回は「トヨタの自分で考える力」という本についてレビューします。
最近ECサイトを作り、サイトの集客をどうしたら良いか、知り合いのフリーランスのWebデザイナーに相談していた時に、この本を勧められて読んでみました。実際に読んだ後になるほど、なぜこの本を勧められたのかよくわかりました。後で話をしますが・・・
本の概要は主人公である入社8年目のサーバーシステム販売会社の営業部に勤める翔太が、ライバルの生田に差をつけられ、周りからも仕事ができないと評価が低く、うだつが上がらない状況の中で、その営業部にトヨタ出身の金城取締役が就任して、翔太はじめ営業部が成長していく姿を書いた物語になっています。自己啓発本でも小説を読む感じで読めて、会社での出来事を具体的でわかりやすく書いてあるので、自然と作者の伝えたいことがイメージしやすいです。章毎に図解でポイントをまとめてあるので情報も整理しやすい構成になっています。
この本はこんな人におすすめ
- 何をやっても仕事がうまくいかないと悩む人
- 仕事で成果を出したいが思うように出せない人
- 営業もしくはECサイトで売り上げを上げたい人
- 全ての人
最後の全ての人って言われてもなんだよ〜ってなりますけど、この本は働く全ての人が読むと自分に足りなかったものに気づくことになります。というのも誰もが仕事をする上でつまづくような問題が本の中で起こります。それを解決していくところがわかるからです。私を含めておそらく多くの人が主人公の翔太と同じ感覚で仕事をしているのではないかと思うのですが、違ったらすみません。そこで問題解決の糸口を金城取締役が助言し、解決するのですがリアル感があるので、そういう風に解決できるんだとわかります。それでは本の内容の中で私が気になったことをピックアップして紹介していきます。
三現主義
三現主義は「現場に行って、現物を見て、現実を知る」のことで三つの現をとって三現主義と言います。
あるドラマで有名になったセリフ「事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだ」とありましたが、それに通じることです。
これは現場に行くことについての話です。
サーバーの販売を担当している営業部では、得意客からの売り上げが減少していました。会議で今までのデータを分析して何が原因か探していたのですが、金城取締役からの「現場に行く」という助言で得意先に訪問することになりました。
そこで、得意先から別の会社のサーバーでエラーが発生した時の対応が遅いという事実を聞き出し、その悩みに訴求する「困った時にすぐ駆けつけて対応する」というチラシを作りました。それが後でものすごい成果につながることになるのです。
この「現場に行く」ということは、お客様の悩みや要望を聞き取る最良な行動だと言えると思います。あなたはチラシや広告を作る時、実際にお客様のところに訪問して、お客様の声を取っていますか?そんなの当たり前だろうという方は良いと思いますが、ドキッとされた方は「現地に行く」重要性がわかってもらえると思います。実際にECサイトを作ってお客様の声を活かしてに訴求するページを作るという視点がなかったので、私もすぐにお客様の声を取りましょうと上司に呼びかけました。聞き取り項目は作って見て検討してもらっていますが、移してもらえるようにページを作ってここにお客様の声をいれたいんです。って納得してもらおうと思っています。その他にもハンドメイド教室に通ってみるとか、イベントに参加するなど、少しでもお客様の声を聞き取る行動を取りたいと考えるようになりました。というかもうハンドメイド教室は予約したんですけどね。
ベンチマーク
今度は自分より仕事ができるライバルについての話です。
主人公である翔太は、同期の生田が成績も良く、評価されていることに嫉妬して落胆していました。そんな状況下、金城取締役に生田を徹底的にベンチマークしてどういう行動や考え方をしているか研究するように言われました。
すると、生田は休み時間に本を読んだり、仕事帰りに営業研修セミナーに通っていることがわかりました。それまでの翔太は、昼は何もせず休憩して夜はそのまま家に帰るという行動を取っており、これでは差が広がるなと感じたようでした。
業績が出ている人もしくは会社を研究し、なぜうまくいっているのか?うまくいっている理由があれば取り入れる。という真似ると成果が出やすくなるということです。
私自身、デザイナーとして商品画像を制作しているのですが、ベンチマークするのが一番の上達だと実感しています。良く参考にしているのが神戸レタスというECサイトです。洗練されたデザインで他のECサイトよりオシャレに見せる見せ方や特集記事などが参考になります。
こういうジャンプ率で写真を載せているのかとか、簡単な図形でもこんなにオシャレに見せることができるんだなとか、どのようなパターンでデザインしているか?それはどういう意図が含まれているのか?答えを探しながら、答えがわかったら、自分の商品画像にアウトプットするというようにしています。
実際に、神戸レタスを参考にして作った商品は売り上げが上がった実感があります。
100のできない理由よりできる一つの可能性
次は、物事に取り組む際に持っておきたい意識についての話です。
大型案件でサーバーの受注のコンペが開催されることになり、翔太の営業部もそれに参加することになり、ライバル会社と違った視点でサーバーのケースをクリアにしてライトで美しくデザイン性が高い商品を作ることになりました。そこで、どのようにデザインしていくか話し合いをしていた時、照明の台数を揃えるのが難しいとか、透明にするのが難しいとか否定的な意見が多く上がっているのを見て、一人が100のできない理由よりできる一つの可能性を探そうと言い、LEDを使って照明を使ってみてはどうかとブラックライトを使うなど意見が出て、制作が実現できたのです。
「100のできない理由よりできる一つの可能性」とありますが、人は言い訳の達人でできない理由を探すのが得意です。本能的にできる限り何もしたくないとはたらくので、どうしても言い訳してしまうのですが、できる可能性を探してチャレンジすることが重要ですね。
私の経験では、初めてホームページを作った時、いろんな障害がありました。参考書で勉強したけど、じゃどうやって作ればいいの?やっぱりWeb業界で働いていないから無理だと言い訳を言っていました。でもそれはできない理由を考えているだけで、私は参考書では実現できないなら、youtubeでやり方を見つけようとか、実際に作っている人に話を聞こうとか、ホームページ制作の講座を買おうとかいろんなことにチャレンジしました。その結果遠回りをしましたが、制作することができました。
今の会社ではECサイトを作ってどう集客するか課題があります。DMを送る、成約率を上げるためにECサイトを最適化する、アフィリエイトの広告主になる、facebook広告を出す、SNS投稿、ブログやyoutubeをするなどいくらでもやることがあります。選択肢を上げた中で優先順位を決めて取り組むことになります。いろんな否定的なことも頭の中に出ますが、可能性に対して行動することが大切だと感じています。私はこれから「成約率を上げるためにECサイトを最適化する」ということに取り組む予定です。これを書き終わってからですが
まとめ
この「トヨタの自分で考える力」という本は、働く全ての人に参考になると思います。働く上で諦めていたことが、いや諦めなくても解決できるんだと理解できます。だから、意識も変わり、行動も変わってくると思います。私はこの本から現場を知り、ニーズを把握してそこにアプローチする重要性を学べたことが一番の収穫でした。ぜひ、あなたも読んでみてはどうでしょうか。
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